全国新聞教育研究協議会(全新研)

東京都中学校新聞教育研究会

令和8年度年度 新聞実践活用 指導者講習会①

今年度の指導者講習会は残暑厳しい8月24日、世田谷区立駒沢中学校で開催されました。今回の講師は小平第二中学校の芝田実先生です。過去に行われた新聞コンクールで数々の賞に輝いた実力者ですが、穏やかで謙虚な物腰がその人柄を物語っています。今回は『生徒とともにつくる学級通信』というタイトルで講義およびグループワークの実習指導をしていただきました。
 前半の講義では、新聞を自分で作るときのポイント、「記事」対「見出し・イラスト」の黄金比6対4、行事の感想など生徒の声を多く載せる、発行したその日に必ず読み合わせをする!など今まで芝田先生が長年蓄積されてきたノウハウを極めてわかりやすく提示していただき、参加者も思わず集中してメモを取る雰囲気に包まれました。
芝田先生の講義が始まりました
わかりやすい説明で聞いている人を引き込みます
真剣にメモを取る参加者

令和8年度年度 新聞実践活用 指導者講習会②

後半のグループワークでは4名1組となり、学級新聞を作るグループワークを行いました。4人の役割は中学1年生になった同じクラスの学級通信係、という設定です。それぞれ

・トップ記事→「こんなクラスにしていこう」

・セカンド記事→「初めての中間テスト攻略法」

・カコミ記事1→「世の中の出来事について思うこと」

・カコミ記事2→「今のクラスを漢字1文字で表すと…」

という記事を担当し、それを貼り合わせて第一号を完成させよう、という課題です。

 限られた時間の中で編集会議から始まり、記事の作成そして完成まで見事すべてのグループが新聞を完成させました。その後、隣のグループと合同で発表会を行いました。講師の柴田先生が最初に指摘したポイント「必ず完成した学級通信は読み合わせをすること」まさにこの発表し合うことこそが「読み合わせ」そのものです。
 以下、講習会後のアンケートの意見です。

・『学級新聞はやりがいあかりますが、時間と手間がかかる…というイメージをもっていました。今回のグループワークで生徒と一緒に作成することでお互いの理解や信頼関係が深まる機会になることに気付かせていただきました』
・『生徒の立場で新聞づくりを体験することが楽しかったし、意外とやれそうだな、という印象を持ちました』
・『3年生の担任をしているので、学級通信はなかなか難しいけれど、委員会や学校行事でなら活かせそうです』
・『生徒が作ることで活躍の場を増やすことができることがわかったことがよかったです。新聞作りをグループで行なうことで生徒同士の仲も深まりそうだと感じました』

 まさに【新聞づくりは仲間づくり】と言われるゆえんです。


記事の役割分担を決め、それぞれ書いていきます
色付けも丁寧に美しくできていました
発表会では内容の説明やどうしてこれを記事にしたのか、なども盛り込みます
他の人の発表を聞くことで多様な考えを知ることができます

中学校新聞コンクール・中学校新聞スクラップコンクールの作品を募集しています

東京都中学校新聞教育研究会では現在、2つの新聞コンクールの作品を募集しています。
1つ目は今年で48回目となる生徒が作った学校新聞のコンクールです。生徒会新聞、委員会新聞などを作っている学校はぜひ応募してみてください。※クラス内で作った学級新聞や、教科・行事のまとめとして作った学習新聞は応募対象外です。
2つ目は新聞スクラップコンクールです。切り抜いた新聞記事を画用紙、模造紙などに貼りつけ、「要約」「感想や意見」「調べたこと」などをまとめたスクラップ新聞の部と、テーマを設定しスクラップブック(イート)に切り抜いた新聞記事を5回(5日)程度以上貼り「要約」「感想や意見」「調べたこと」などをまとめたスクラップブックの部の作品を応募しています。

応募方法や応募資格などの詳細は下記の都中新研のお知らせをご覧ください。

PDFファイルを表示

これが最優秀賞です

 第9回東京都中学校新聞スクラップコンクール・スクラップ新聞の部で最優秀賞に輝いたのは、葛飾区立大道中学校の3年生の生徒の作品でした。
 きめられた大きさの用紙に、調べたことや自分の主張、意見をコンパクトにまとめるのは、最初は時間と手間がかかります。しかし、その苦労を何度かやっているうちに乗り越えると、自分の考えや意見をどこでも自由に表現する力が身につきます。
見出し、要約、感想のほか調べたことやイメージ図など新聞としてしっかりまとまっています
ぜひ新聞スクラップコンクールに挑戦してみてください

審査のポイント

 新聞スクラップコンクールはきちんとした基準に沿って審査していきます。
 審査基準は応募の際に公表されています。


主な基準をあげてみると
①自主性 生徒が作成していること
②読解力 新聞記事の大切な箇所にマーカーやラインがひいて
     ある 
要約の文章がきちんと書いてある
③文章力 企画力 
     誤字や脱字がなく
     学習内容がわかりやすくきちんとまとめられている
④編集力 技術力
     新聞スクラップとしての体裁が整っていて
     見やすく分かりやすい「新聞」となっている
⑤創造性 要約や感想以外に工夫した内容がある

 今回新聞スクラップコンクールに応募された作品は1175作品でした。
 この中から「最優秀賞」「優秀賞」「奨励賞」「努力賞」などを決めていきます。

真剣に読み込みを行う審査委員
読んでいるうちに審査委員も思わず引き込まれる作品がありました
決まった賞の作品には付箋を貼り、記録をしていきます
賞が決まったらそこで終わりではありません。応募票と受賞者リストをひとつひとつ照合し、氏名や学校名に間違えがないかを確認していきます。

令和7年度 東京都中学校新聞スクラップコンクール審査会

 東京都中学校新聞教育研究会では、毎年新聞スクラップコンクールを行っています。令和7年度の審査会は荒川区立尾久八幡中学校で、1月10日に行われました。

 東京都中学校新聞教育研究会が主催するこの新聞コンクールは今回で9回目となります。朝日新聞社と全新研が共催で行っていた全国新聞スクラップコンクールが中止になり、その審査に関わっていた都中新研のメンバーが
「コンクールを続けてほしいという生徒と先生の声に応えることはできないか」と自分たちで始めようとしたことがきっかけとなりました。

毎年、このコンクールで応募をしている作品は次の2つの部門です。

〇スクラップブックの部
 スクラップブックやスクラップノートに新聞記事の切り抜きを貼り「要約」「感想・意見」「調べたこと」などを書き7日間(7回)以上継続して作ってある作品
〇スクラップ新聞の部
 画用紙や模造紙など1枚の用紙に新聞記事の切り抜きを貼り「要約」「感想・意見」「調べたこと」などを書きまとめた作品。

 詳細は毎年5月下旬ころ、都内各公立中学校に東京都中学校新聞教育研究会から送られる『東京都中学校新聞スクラップコンクールのご案内』をご覧ください。
今年度も荒川区立尾久八幡中学校を会場としてお借りしました。校内は明るく廊下も広く素晴らしい環境で審査を行うことができました。
審査会の前に手順を確認していきます
全国小中学校・PTA新聞コンクール審査会で使っていた札も念のため準備されています
作品を部門、学校ごとに並べていきます

令和7年度 新聞実践活用 指導者講習会

新聞教育を行う先生方のために開かれている指導者講習会。今年度は8月25日に世田谷区立駒沢中学校で開催されました。「参加者の人数がいつもより多いのは、学校図書館司書や司書教諭の方にもお声がけしたからです」と話すのは、東京都中学校新聞教育研究会事務局長の山田慎一先生。今回の『スクラップ新聞指導法』についての講師も担当しています。
参加者は山田先生の講義を受けた後、実際に新聞を使った実習に取り組んでいました。今回、学校図書館で働く方に多く参加していただいたことで、出来上がった新聞のグループ発表がより充実したものになったことを感じました。同じ教育に携わる立場でも、教室で教える先生と図書館で接する司書さんとでは、子どもの見方が異なります。新聞教育の実習を通して、お互いが異なる立場の教育者の見かた、考え方を知ることができた貴重な機会になったのではないでしょうか。
新聞を読んで、気になる記事を選びます
記事を切り抜き用紙に張り付けていきます
出来上がった自分の新聞をグループ内で共有します
参加者に気さくに話しかける山田先生が素敵でした

全国の新聞教育に関わる人々が昭和33年(1958年)に創設した研究協議会。新聞づくりやNIEをやってみよう、という先生たちの情報交換、交流の場として役に立てることを願い、全新研のHPが令和7年10月にリニューアルしました。

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